小曲ロマンス)” の例文
興の乘ったグリンカは、自分の作品のなかの氣に入っている曲を殘らず歌いかつ彈じたが、そのなかにこの小曲ロマンスもはいっていたのである。
ヴェリチャーニノフは、今ではほとんど誰にも知られていないような、あるグリンカの小曲ロマンスを選んで歌いだした。——
小曲ロマンスの一語一語を追うて、實感はいよいよ力強く迸り、ますます大膽に露われ、最後の數句になるとほとんど情熱の絶叫が聞きとれるばかりであった。