“小説”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せうせつ43.5%
しょうせつ30.4%
ロマンス8.7%
しようせつ4.3%
ショウセツ4.3%
フィクション4.3%
ロマン4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また日本にほん小説せうせつによくあらはれる魔法遣まはふづかひが、不思議ふしぎげいえんずるのはおほくは、一はん佛教ぶつけうから一はん道教だうけう仙術せんじゆつからたものとおもはれる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
「そんなうそは、いったってさしつかえない。小説しょうせつでも、文章ぶんしょうでも、みんな、うそのことを真実しんじつらしくいてあるのじゃないか……。」
その日から正直になった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
チャップチャップ、船台を洗う波の音がきこえる、ぼくは小説ロマンスめいた気持でしょう、死にたくなりました。死んだ方が楽だと、感じたからです。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
おくさまのこのみ六づかしけれど、れも御縁ごゑんくてぎゆく、落葉おちばしもあさな/\ふかくて、かぜいとゞさむく、時雨しぐれよひ女子をなごども炬燵こたつあつめて、浮世物うきよものがたりに小説しようせつのうわさ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
シカルニ、ゴロキミ、タイヘン失礼シツレイ小説ショウセツカイテラレル。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
より以上に肥満し切ったその夫人マダム、酒番とトラック運転手と、愛すべき「小説フィクション」の apache と彼の gon-zesse。
第一の小説は今を去る十三年の前にあったことで、これはほとんど小説ロマンなどというものではなくて、単にわが主人公の青年時代の初期の一刹那いっせつなのことにすぎない。