“書”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
35.8%
ふみ12.9%
ほん11.8%
がき8.0%
かき6.3%
しよ6.1%
しょ5.8%
かい2.8%
1.9%
1.7%
(他:25)6.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“書”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)10.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌3.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
座敷ざしきとほると、平岡は机のまへすはつて、なが手紙てがみけてゐる所であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いへ小路せうぢ引込ひつこんで、とほりのかどに「蒲燒かばやき」といた行燈あんどうばかりあり。
神楽坂七不思議 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さらずば一の肉體があぶらと肉とをわかつごとく、この物もまたそのふみの中にかさぬる紙を異にせむ 七六—七八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
汝等の王達の汚辱をすべてしるしゝふみの開かるゝを見る時、ペルシアびと彼等に何をかいふをえざらむ 一一二—一一四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
自分が一度犬をつれ、近処の林をおとない、切株に腰をかけてほんを読んでいると、突然林の奥で物の落ちたような音がした。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
今日は折柄の日曜日、読了へたのを返して何か別のほんを借りようと思つて、まだ暑くならぬ午前の八時頃に小川家を訪ねたのだ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
この人は時々思い掛けない事を云うから、今度もたしかにとただしがきをつけて、その確実な事を保証して置くんである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おれならがきにせられた足下おぬしぢゃ! わしいまめてしんぜよう名譽めいよはかに。
らきてみしやいなじんすけこたへぶりの果敢はかなさに、此度このたびこそとかきたるは
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いよ/\心もとなくて媼の授けしつゝみ引き出すに、種々のかきものありと覺ゆれど、夜暗うして一字だに見え分かず。
〔譯〕えきは是れせいの字の註脚ちゆうきやくなり。は是れ情の字の註脚なり。しよは是れ心の字の註脚なり。
不知庵フチアンがこのしよわが文界ぶんかい紹介せうかいしたる勇氣ゆうきをこよなくよろこぶものなり。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
なぜかなら、にわかなしょの到来で、江戸守備の任にある尾州藩の当主が京都をさして木曾路を通過することを知ったからで。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あれやこれやとかんがえたすえ、武揚たけあきのおかあさんにあいがんしょというものをかいてださせることをおもいつきました。
かえって暇になって難有ありがたい位のことだから、命令の通りぐ引込んで、その時に西洋旅案内と云う本をかいて居ました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
規則には満十二歳以上なんてかいてありますが、満十三、四歳まで大人の船賃を払う者は一人もありはしませんとうから、私は承知しない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
武にそうえてやったもんな、おっかさんがおるで心配しなはんな、ての、ははははは
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
早「あんたの袂のなけえたものをわしほうり込んだ事があるだ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
この土地とちわづらひをしたのは、其方そち見立みたきがないと、江戸表えどおもてとほらないことは、かねがねいてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
あるものはひまに任せて叮嚀ていねい楷書かいしょを用い、あるものは心急ぎてか口惜くやまぎれかがりがりと壁をいてなぐきに彫りつけてある。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かかれているが、私はそれを多少仏体に似た岩を偶然発見したものと見做みなして、どうも此岩を古く見た人がある為に伝説が生じたとは信じ兼ねるのである。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
外に悪い事おぼえはないが、これが罪になって地獄の鉄札てっさつにでもかかれはせぬかと、今朝けさも仏様に朝茶あげる時懺悔ざんげしましたから
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一 小説はいかにして作るものなるやどういふ風にしてかくものなりやと問はるる人しばしばあり。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ふみかくほどの力さへなき 碩
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
汝がこの言を心にゑがきて(たとひしるさざるも)こゝより携へ歸るにあり、かくするは巡禮が棕櫚にて卷ける杖を持つとそのことわり相同じ。 —七八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
えだを連ね穗をはすしるしふみひとしるすことを絶たず、とぶひを列ね、をさを重ぬるみつきみくらに空しき月無し。
雑誌にかぶせた表紙の上へ、巻紙を添えて出す、かな交りの優しいで、
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「有名な先生だ、歌の、そうそう。くお書きになるぜ。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ややありて浪子は太息といきとともに、わなわなとふるう手をさしのべて、枕の下より一通の封ぜしものを取りいだ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
即ち紅葉が粋と侠とを集めて一美人を作り、其一代記をものしたる中に、如何なる美があるを探らんとするなり。
キュウキタクナクナッタ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
既に『古事記』の開巻第一の条に諾冊二神、此漂える国を修理せよとの、天神に詔に従い、天の浮橋に立ちて天神の賜いし矛を下して、海水をして引上げしに、矛の末より滴る塩積りて淤能碁呂オノコロ島となりしとの記事あり。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
左りの手にてかこう筈なし余は最早もはや我が心をおさゆあたわず、我が言葉をも吐くあたわず、身体に満々みち/\たる驚きに、余は其外の事を思う能わず
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
せっかくあて参りました御願書に、今朝から散々お願えしても、他所村よそむらの百姓衆は愚か、同じ真壁の同じ元村、同じ新田の衆、近所隣りから名主様五人組の組内の人まで誰一人としてお名前を下さる方あねえですて! お神さま、百姓同士と言うもんは、そんねえにむげえ薄情なもんでがすかえ? そんねえに……。
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
母「呆れたよまア、なんと魂消たなア、われがそんな心と知んなえで惣次郎がでかい金え使って、うちい連れて来て、真実な女と思ってばかされたのが悔しいだ、そういう畜生ちきしょうの様な心ならたった今出てけやい、縁切状をきゃえてくれるから」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今の著作家達は大抵まづい。たま/\上手な人も無い事はないが、そんなのは得て書いてゐる事柄がまづい。とりわけ万年筆で書くやうになつてから、文字に感じが出なくなつた。
あるの、あのなかにも。あいだは、昼行燈ひるあんどんでも、昼間の月でも、かまやせん。たとえば、この蓼にしても馬さえ喰わぬが、土壌どじょうの恩と、陽の恩には、ちゃんと報じておる。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぶみの七、八枚はすべて鬼六が配下にさぐらせてあつめた千早、金剛の貯水池の図や埋樋うめどよ(隠し水の水路)の資料であった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ケサノコノハシガキモマタ、純粋ジュンスイ主観的シュカンテキ表白ヒョウハクニアラザルコトハ、皆様ミナサマ承知ショウチ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
春にあけて まづ看るフミも、天地の始の時と 読みいづるかな○
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)