“愼”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
つゝ40.0%
つゝし31.1%
つゝま8.9%
つつし6.7%
つゝしみ6.7%
つつ2.2%
つつしみ2.2%
つつま2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あいちやんはふたゝ福鼠ふくねずみはらたせまいと、きはめてつゝましやかに、『わたしにはわかりませんわ。何所どこからみん糖蜜たうみつんでたのでせう?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
記録きろくつゝしまなければらない。——のあたりで、白刃しらは往來わうらいするをたは事實じじつである。……けれども、かたきたゞ宵闇よひやみくらさであつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
他の人達のゐる處では私は以前の通りつゝましやかにおとなしくしてゐた。變つた仕打が必要でなかつたからである。
それフィオレンツァはその昔の城壁——今もかしこより第三時と第九時との鐘聞ゆ——の内にて平和を保ち、かつひかへかつつつしめり 九七—九九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そは婦人をんなつゝしみに於ては、サールディニアのバルバジアさへ、わがかの女を殘して去りしバルバジアよりはるかに上にあればなり 九四—九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
何時いつ何處どこで、どこから降つて來るかも知れないところの、見たことも聞いたこともない未來の良人を、貞淑につつましく待つてることだ。」
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
何となればここは全くつつしみといふ事から放たれて居た場所であつたから。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
また曩日いつかの樣に、今夜何處かに酒宴さかもりでもあるのかと考へて、お定はつつましやかに水潦みづたまりを避けながら、大工の家へ行つた。お八重は欣々いそ/\と迎へたが、何か四邊あたりはゞかる樣子で、そつと裏口へれて出た。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)