“欣々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんきん57.9%
いそいそ31.6%
いそ/\5.3%
きん/\5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも、どうやらこうやら父から出資させる事になって老爺さんは欣々きんきんと勇んだ。情にもろくって、金に無頓着むとんじゃくな父は、細かい計算をよくまなかった。
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
お雪は、欣々いそいそとして、炬燵こたつ蒲団ふとんをかきあげたり、座蒲団をすすめたりしていると、北原は持参の蕎麦饅頭そばまんじゅうと、塩せんべいをお雪の前へ出し
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
また曩日いつかの樣に、今夜何處かに酒宴さかもりでもあるのかと考へて、お定はつつましやかに水潦みづたまりを避けながら、大工の家へ行つた。お八重は欣々いそ/\と迎へたが、何か四邊あたりはゞかる樣子で、そつと裏口へれて出た。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
朝六時欣々きん/\として馬に上る。漸く馴れて馬上も比較的楽になりぬ。