“いそいそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
欣々37.5%
嬉々25.0%
怡々18.8%
急遽12.5%
得々6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お雪は、新しい知識のあこがれがいっぱいで、本を抱えると、欣々いそいそとして下へおりて行きました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
お松は欣々いそいそとして与八を自分の部屋の方へ導いて来ましたけれど、久しぶりのお客をもてなしたいし、それに今はじまろうとするお説教も聞きたいしで、
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
またな、その心を汲取くみとって、うずら嬉々いそいそお帰りやした、貴女の優しい、仇気あどけない、可愛らしさも身に染みて。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
直ぐに、嬉々いそいそと廊下から大廻りに、ちょうど自分の席の窓の外。その婦人の待っている処へ出ると、それ、散々に吹散らされながら、小児が一杯、ふらふらしているだろう。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
静子は、逢つたら先づ話して置かうと思つてゐたことも忘れて、この夏は賑やかに楽く暮せると思ふと、もう怡々いそいそした心地になつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『アラ今日被来いらしつたの。明日かと思つたら。』と、静子は吉野に会釈して怡々いそいそ下女の後から出て行く。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
これ空谷くうこく跫音きょうおんなり。盲人めいし急遽いそいそ声するかた這寄はいよりぬ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
急遽いそいそ先に立ちます。小宮山は後にいて二階に上り、座敷に通ると、篠田が洋燈ランプを持ったまま、入口に立停たちどまって、内をすかし、
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
可懐なつかしきと、嬉きと、なほ今一つとにて、母は得々いそいそと奥に導れぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
妻は得々いそいそ起ちて、その外套を柱の折釘をりくぎに懸けつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)