“這寄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいよ60.0%
はひよ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しおの引く時泥土でいどは目のとどく限り引続いて、岸近くには古下駄に炭俵すみだわら、さては皿小鉢や椀のかけらに船虫ふなむしのうようよと這寄はいよるばかり。
追手達は身構えをしながら、瓦を一枚一枚這寄はいよって来た。畸形児ののぼせ上った目には、それが三匹の大トカゲの様に見えた。彼はあてもなくキョロキョロと四方あたりを見廻した。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しほの引く時泥土でいどは目のとゞく限り引続いて、岸近くには古下駄に炭俵、さては皿小鉢や椀のかけらに船虫のうようよと這寄はひよるばかり。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
宮はやにはに蹶起はねおきて、立たんと為れば脚のいたみもろくも倒れて効無かひなきを、やうや這寄はひよりて貫一の脚に縋付すがりつき、声と涙とを争ひて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)