“這寄(はひよ)” の例文
潮(しほ)の引く時泥土(でいど)は目のとゞく限り引続いて、岸近くには古下駄に炭俵、さては皿小鉢や椀のかけらに船虫のうようよと這寄(はひよ)るばかり。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
宮はやにはに蹶起(はねお)きて、立たんと為れば脚の痛(いたみ)に脆(もろ)くも倒れて効無(かひな)きを、漸(やうや)く這寄(はひよ)りて貫一の脚に縋付(すがりつ)き、声と涙とを争ひて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)