“這込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいこ83.3%
はいこん5.6%
はい5.6%
はひこ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お雪さんが、抱いたり、さすったり、半狂乱でいる処へ、右の、ばらりざんと敗北した落武者が這込はいこんで来た始末で……その悲惨さといったらありません。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
してみればこれは傷の痛さに夢中で此処へ這込はいこんだに違いないが、それにしても其時は此処まで這込はいこみ得て、今は身動みうごきもならぬが不思議、或はられた時は一ヵ所の負傷であったが
其駅そこに着いてまた宿ったです。三月二十一日いよいよ今日は国都ラサ府に這込はいるということになりました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
が、あたまへ、棕櫚しゆろをずぼりとかぶる、とふくろふけたやうなかたちつて、のまゝ、べた/\とくさつて、えんした這込はひこんだ。——
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)