“はいこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
這込78.9%
沛乎10.5%
廃錮5.3%
這越5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓と戸の障子しょうじ隙間すきまから寒い風が遠慮なく這込はいこんで股から腰のあたりがたまらなく冷たい時や、板張の椅子が堅くって疝気持せんきもちの尻のように痛くなるときや
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかれどもの文章またおのずから佳、前人評して曰く、醇龐博朗じゅんほうばくろう[#「醇龐博朗」は底本では「醇※博朗」]、沛乎はいことしてあまり有り、勃乎ぼっことしてふせしと。又曰く、醇深雄邁じゅんしんゆうまいと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼が九年の廃錮はいこより起ち、幕府の徴命に応じ、和親開港、公武合体の政策を献じ、公武の間に奔走するや、吉田松陰によりて点火せられたる長防の尊攘党は、地を捲いて京師けいしに推し寄せ
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
仕丁 はあ、いえ、孕婦はらみおんなが鉄橋を這越はいこすから見ますれば、うし刻参ときまいりが谿河の一本橋は、もなく渡ると申すことで。石段は目につきます。裏づたいの山道やまみちを森へかよったに相違はござりますまい。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)