“はい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハイ
語句割合
這入47.8%
入27.1%
輩4.3%
灰2.9%
拝2.0%
杯1.3%
排1.1%
廃0.9%
拜0.8%
蠅0.8%
肺0.8%
這0.8%
牌0.6%
配0.6%
盃0.6%
入浴0.6%
廢0.5%
敗0.5%
唯0.4%
穿0.4%
佩0.4%
背0.4%
入港0.3%
沛0.2%
履0.2%
掃0.2%
吐0.1%
諾0.1%
入監0.1%
加入0.1%
嘔吐0.1%
屍灰0.1%
旆0.1%
浴0.1%
破衣0.1%
艘0.1%
進入0.1%
悟入0.1%
胚0.1%
侵入0.1%
入京0.1%
入坑0.1%
入場0.1%
入學0.1%
入校0.1%
入牢0.1%
入社0.1%
入院0.1%
剥0.1%
匐0.1%
収入0.1%
嘔0.1%
奉職0.1%
帆走0.1%
悖0.1%
歯入0.1%
灰燼0.1%
白状0.1%
自白0.1%
莨灰0.1%
蝿0.1%
輸入0.1%
込0.1%
這込0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大学を辞して朝日新聞に這入(はい)ったら逢(あ)う人が皆驚いた顔をして居る。中には何故(なぜ)だと聞くものがある。大決断だと褒(ほ)めるものがある。
入社の辞 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ラプンツェルは、まだ一度(ど)も、男(おとこ)というものを見(み)たことがなかったので、今(いま)王子(おうじ)が入(はい)って来(き)たのを見(み)ると、初(はじ)めは大変(たいへん)に驚(おどろ)きました。
「わ、わが輩(はい)は、せ、折角(せっかく)ここまで持ってきた戦車に、生前、一度は、の、乗ってみたいのだ。そ、その地底戦車というやつに……」
地底戦車の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、自在鉤(じざいかぎ)の掛(か)かっている下には、つい昨夜(さくや)焚火(たきび)をしたばかりのように新しい灰(はい)が積(つ)もり、木の枝(えだ)の燃(も)えさしが散(ち)らばっていた。
鬼退治 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
金蓮はそのしなやかな両の腕を柳の枝のように交叉(こうさ)して、初見(しょけん)の拝(はい)をしながら、濃い睫毛(まつげ)の翳(かげ)でチラと武松の全姿を見るふうだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男は、ぐいぐいと流(なが)しこむようにたてつづけていく杯(はい)ものみ、口のはたをてのひらでぬぐうと立ちあがって、中庭(なかにわ)にぶらりとでていった。
さて、事件が大分(だいぶ)複雑化して来たなと一人で決め込んだ私の眼の前へ、車の扉(ドア)を排(はい)して元気よく飛び出した男は、ナント吾(わ)が親友青山喬介だ。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
我封建の時代に諸藩の相互に競争して士気(しき)を養(やしな)うたるもこの主義に由り、封建すでに廃(はい)して一統の大日本帝国と為(な)り
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
幾度(いくたび)幾通(いくつう)の御文(おんふみ)を拜見(はいけん)だにせぬ我(わ)れいかばかり憎(にく)しと思召(おぼしめ)すらん、拜(はい)さば此胸(このむね)寸斷(すんだん)になりて常(つね)の決心(けつしん)の消(き)えうせん覺束(おぼつか)なさ
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と有合(ありあわ)せたる六尺棒をぐん/\と押振廻(おっぷりまわ)して居ります。飯の上の蠅(はい)同然、蜘蛛(くも)の子を散らしたように逃げたかと思うと、また集ってまいります。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
肝(かん)、心(しん)、脾(ひ)、肺(はい)、腎(じん)の五臓は、五志、五気、五声にあらわれて、色にも出(い)で、ことばにも隠せぬものでおざる。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんなときに、ずっと向うの、蔵と蔵との間の低い屋根に、小さな小僧が這(はい)出して来て、重そうな布団をひっぱり出して干すのをよく見た。
麻雀なども、美智子や、宗三にすすめられるので仕方なしに牌(はい)を手にしているものの、興味はちっとも感じられないのであった。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
あるひは言ふ水中にあつて卒中症を発したるならんと。時に年四十又(ゆう)三なり。その配(はい)中村氏は南畆先生が外姑(がいこ)の後裔(こうえい)なり。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
秋山氏は日露戦役当時馬に乗りくたびれると、よく楊(やなぎ)の木の下に、粗末な卓子(テーブル)をおいて、麦酒(ビール)の盃(はい)をふくんだものだ。
本陣の前の屋根のある風呂小屋が一ヵ所見えたが、後は往来傍(ばた)にあって、誰が入浴(はい)ろうと怪しむ者はない。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
成程(なるほど)、時(とき)が來(く)れば監獄(かんごく)や、瘋癲病院(ふうてんびやうゐん)は廢(はい)されて、正義(せいぎ)は貴方(あなた)の有仰(おつしや)る通(とほ)り勝(かち)を占(し)めるでせう、然(しか)し生活(せいくわつ)の實際(じつさい)が其(そ)れで變(かは)るものではありません。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
今まではとにかくに敗(はい)も取らずに来たが、次の戦いはどうであるか、数(すう)より推(お)せば、我が軍はとうてい北軍に比し難(がた)い。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
俯伏たまゝたゞ唯(はい)、唯と答ふるのみにて、乱鬢の中に五六本の白髪が瞬く燈火(あかり)の光を受けてちらり/\と見ゆるばかり。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
おつぎは暇(ひま)を偸(ぬす)んでは一生懸命(しやうけんめい)で針(はり)を執(と)つた。卯平(うへい)がのつそりとして箸(はし)を持(も)つのは毎朝(まいあさ)こせ/\と忙(いそが)しい勘次(かんじ)が草鞋(わらぢ)を穿(はい)て出(で)ようとする時(とき)である。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そして、その御船の艫(とも)には、見るからにひとくせありげな男が腰をかけていた。男は大太刀を佩(はい)から解き、杖のようにそれへ肩を凭(もた)せかけている。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此(これ)皆開平(かいへい)の東北の地なり。時に余瑱(よてん)居庸関(きょようかん)を守る。王曰く、居庸は険隘(けんあい)にして、北平の咽喉(いんこう)也、敵此(ここ)に拠(よ)るは、是(こ)れ我が背(はい)を拊(う)つなり、急に取らざる可からずと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
今日か明日、また日本の軍艦が入港(はい)るんですって。港務部へ出てる、あたしの知ってる人がそ言ってたわ。
南京から出発して安徽(あんき)の寿州——江蘇の泗洲(ししう)——江蘇の沛(はい)県——山東の金郷——それから現在の泰安と、蒋介石の主力が一戦ごとに北上してゐる地図だ。
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
僕は鼻緒を切つてしまつてどう為(し)ようかと思つてゐる、本当に弱つてゐるのだ、と信如の意久地なき事を言へば、そうだらうお前に鼻緒の立(たち)ッこは無い、好いや己(お)れの下駄を履(はい)て行(ゆき)ねへ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
見世掃(はい)て一人居るや更衣(ころもがえ) 助然
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
コンな政府は潰して仕舞(しま)うが宜(よ)いと不断気焔(きえん)を吐(はい)て居たが、左(さ)ればとて勤王連の様を見れば、鎖攘論は幕府に較べて一段も二段も劇(はげ)しいから、固よりコンな連中に心を寄せる筈(はず)はない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それから私を貰い切って遣るから来い、諾(はい)といって来ただけの事だから、旦那が殺されたって、敵を討つ程の義理もないじゃアないか、表向披露(ひろめ)をした女房というでもなし、いわば妾も同様だから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
きょうは吾らのトム公が入監(はい)って来て大いに愉快だということも、また、こん夜、誰か夜半(よなか)に事務室へしのびこんで巻煙草を各室へ一本ずつ配分する英雄はないかという信号も、また
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ウン。こげな有難い物(もん)たあ知らんじゃった。感心した。又誰か保険に加入(はい)らんかな」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いったんは、虎列剌(ころり)かとも思いましたが、嘔吐(はい)たものは虎列剌とはまったくちがう。胸や背に赤斑こそありますが、虎列剌の特徴になっておる形容の枯槁(ここう)もなければ痴呆面(こけづら)もしていない。
顎十郎捕物帳:24 蠑螈 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
加多 要は尊攘の大旆(はい)の下に、世情一新のための急先鋒となれば足りる。
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
その日に自分が為(や)るだけの務めをしてしまってから、適宜(いいほど)の労働(ほねおり)をして、湯に浴(はい)って、それから晩酌に一盃(いっぱい)飲(や)ると、同じ酒でも味が異(ちが)うようだ。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ために家士一統には破衣(はい)粗食を給しながら、見れど見ぬが如くし、また、家老たるその方などにも、財務内政の経営に長年の辛苦をかけ、これも知りつつ知らぬがような体(てい)をして過ぎ、ひたぶるに唯(ただ)
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
麻生の方(かた)からざあと降り出した白雨(ゆうだち)横さまに湖の面を走って、漕ぎぬけようとあせる釣舟の二艘(はい)三ばい瞬く間(ひま)に引包むかと見るが内に、驚き騒ぐ家鴨の一群(ひとむれ)を声諸共(もろとも)に掻き消して
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
コールタを流したような真黒な溝の水に沿い、外囲いの間の小径に進入(はい)ると、さすがに若葉の下陰青々として苔の色も鮮かに、漂いくる野薔薇の花の香に虻のむらがり鳴く声が耳立って聞える。
百花園 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
(少くも曼陀羅の境地へ悟入(はい)るには、思考と行動とが同伴(ともな)わなければいけないらしい。……少くも俺は、この紙帳の内と外とで、善悪共に、思考(かんが)え且つ行動(おこな)ったのは事実だ)
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
諸法を具足すれば円満の境地であり、円満の境地は、一切無差別、平等の境地であり、この境地へ悟入(はい)った人間(ひと)には、不平も不安も不満もない。そういう境地を模様で現わしたものが曼陀羅だ。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
花の後(のち)には子房(しぼう)が成熟して果実となり、果中に一種子があり、種皮の中には二子葉(しよう)を有する胚(はい)がある。春にこの種子を播(ま)けば能(よ)く生ずる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
一つの種皮の中に子葉(しよう)(貝割葉(かいわれば))、幼芽(ようが)、幼根(ようこん)から成(な)る胚(はい)が二個もしくは数個あることで、そこでこれを地に播(ま)いておくと一つの種子から二本あるいは数本の仔苗(しびょう)が生(は)え出てくることで
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
冷々(ひやひや)とした空気は三吉が心の内部(なか)までも侵入(はい)って来た。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
高麗屋敷(こうらいやしき)の尺取り横町、櫛巻きお藤の家にくすぶっていたのですが、柳生の里から応援隊が入京(はい)ったと聞いて、さっそく注進(ちゅうしん)にまかりでてみると——。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
山中を震撼(ゆるが)す大音響を聞くと同時に、三十間ばかり離れた人道の方から入坑(はい)りかけていた二番方の坑夫たちが、スワ大変とばかり何十人となく駈付けて来た。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
新世界で キィノーを一つも信じずに入場(はい)つて
わがひとに与ふる哀歌 (新字旧仮名) / 伊東静雄(著)
でも數へ年で僅か六歳の、然も私の樣に尫弱(かよわ)い者の入學(はい)るのは、餘り例のない事であつた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
生徒には藤田文三氏、長沼守敬(ながぬまもりよし)氏、大熊氏廣(おおくまうじひろ)氏などいう人たちが入校(はい)っているようであるが、自分は純然たる仏師のこととて、まるで世界が違う。
「ここの子息(むすこ)さんはどうしたい。まだ入牢(はい)っているのかい。」
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
一週間許り以前に長野と云ふ男が助手といふ名で入社(はい)つた。竹山が來ると同時に社内の空氣も紙面の體裁も一新されて、野村も上島も怠ける譯にいかなくなつた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
こんな下等の病院の、しかも二等室に入院(はい)った事を、つくづく後悔しながら仰向けに寝ころんだ。体温器を出して見ると六度二分しか無い。二三日前から続いている体温である。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
一人は、今は小使を志願しても間に合わない、慢性の政治狂と、三個(さんにん)を、紳士、旦那、博士に仕立てて、さくら、というものに使って、鴨を剥(はい)いで、骨までたたこうという企謀(たくらみ)です。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
枕元に匐(はい)廻り、まだ色褪せぬ唇が、薄く開いて白い歯並の覗いているのが、如何にも楽しい夢をみているように思わせ、体全体の艶(つや)を含んだ小麦色の皮膚は、むっちりとして弾々たる健康を
魔像 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
母の名でいささか収入(はい)って来る金があって、一日も早く隠居してそれで居食いしたいと何時も言い暮らしていたけれど、やっと一人口を糊するに足る金(もの)が
消えた花婿 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
食物(しょくもつ)の消化時間は大抵(たいてい)知(しっ)てるだろう、今吐剤(とざい)を飲(のん)でも無益だ。河豚の毒が嘔(は)かれるなら嘔(はい)て見ろと云(いっ)たら、三刀も医者の事だから能(よ)く分(わかっ)て居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
これから話の順序が学校へ奉職(はい)った時分のことにちょうどなって参ります。今日はそのはなしを致しましょう。
おす風とつれて朝の港を帆走(はい)いづるよ。
首里城 (新字旧仮名) / 世礼国男(著)
彼は怏々として樂しまず、狂悖(はい)の性は愈〻抑へ難くなつた。一年の後、公用で旅に出、汝水(ぢよすゐ)のほとりに宿つた時、遂に發狂した。
山月記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
巡査もあれば下駄の歯入(はい)れ屋もある。えらくならんから生きていられないということはない。人生はわれわれの考えているようなせっぱつまったものではない。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
ことに依ると焼け死にはせぬかと、警察署の命令で、未だ鎮火(しめ)りも切らぬ灰燼(はい)を掻(か)いて行くと、恰度、六畳の居間と勝手の境目に当る所に、俯向(うつむ)けに成った、女の身体が半焦げに焼けて出て来た。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
「それで加代姫は、じぶんが殺ったと白状(はい)たのか」
「それで、杉の市が自白(はい)たか」
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
私は、ポンと手を打つかわりに灰皿を上げて、静かに莨灰(はい)を落させる。
一週一夜物語 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
二日目の昼過ぎお梅どん母家(おもや)の方い行ってて、夫は私の寝顔見ながら団扇(うちわ)で蝿(はい)追うてた、そしたら光子さんが寝惚(ねぼ)けたように「姉ちゃん」いいながら私の方い寄って来(こ)うとしなさるのんで
卍 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「五郎さん。いつか讓さんとこへレコードを聴きに行かない。新しいのが大ぶ輸入(はい)つたのですつて。」
水と砂 (新字旧仮名) / 神西清(著)
媚めかしい声でそういいながら眉香子未亡人が静々と込(はい)って来た。
女坑主 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
其駅(そこ)に着いてまた宿ったです。三月二十一日いよいよ今日は国都ラサ府に這込(はい)るということになりました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)