はい)” の例文
やぶれたるせん棋士きしけう中やはたして如何に? どんな勝負せうふ事もはい後に生くわつ問題もんだいうら附けるとなれば一そう尖鋭化せんえいくわしてくる事は明かだが
これ開平かいへいの東北の地なり。時に余瑱よてん居庸関きょようかんを守る。王曰く、居庸は険隘けんあいにして、北平の咽喉いんこう也、敵ここるは、れ我がはいつなり、急に取らざる可からずと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
途上遥か右方うほうしたひもを懸けたるがごとく、白帯一条の見ゆるは常布じょうふ滝という。このへんことごとく裸山にして、往年白根噴火の名残なごりとして焼石のはいを表わしているのと枯木の幹が白くなって立っている。
戦ひに死してはいを敵に向けず、其勇は実によみすべし。然れども戦ふ為にうまれ、戦ふ為にたふる可きは、夫れ仏国か。一大魔ありて人間界を支配するとせば、彼は仏国を以て一闘犬となしつゝあるなり。
想断々(2) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
氏は去年の今頃飛行機から落ちて軽傷を負うたが、その一週年とでも云ふ訳か近頃少しはい部が痛むと云つて居る。其れで飛行は試みないが矢張やはり毎日イツシイ・レ・ムリアウにある飛行場へ出掛けてく。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
いやに四かくなはい嚢だ
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)