“背反”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そむ40.0%
はいはん20.0%
ハダヽヾ20.0%
レヴォルト20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから何も良心に背反そむいてまで泥棒して来るほどのシロモノじゃなかった……と思って返しにお出でになるんだか……それとも最初からチョット借りて、中味の減らないようにソーッと読んで
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
指導者と大衆との分化は、不変的な社会法則の一つであるとしても、この両者の関係は必ずしも対立、背反はいはんの関係ではなく、むしろ不可離の相関関係であり互いに他によって存在する交感関係である。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
だからかうした感激を、そのまゝ詠まれるのもよかつた。要するに、実感と表現とが、背反ハダヽヾになつたのが、此歌製作時の感興の固定を示してゐるのだ。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あの、息づまるような刹那に、竜太郎が聞いた、大砲と鐘とどよめきの声は、反乱軍の突然の背反レヴォルトと、スタンコウィッチとステファン両家の和議成立を告げる祝賀の合図だった。その朝。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)