“矛盾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むじゅん78.1%
むじゆん17.7%
ほことん1.0%
パラドッキシカル1.0%
ムジュン1.0%
ムジン1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この不自由ふじゆうな、みにくい、矛盾むじゅん焦燥しょうそう欠乏けつぼう腹立はらだたしさの、現実げんじつ生活せいかつから、解放かいほうされるは、そのときであるようながしたのです。
希望 (新字新仮名) / 小川未明(著)
母性の本能と、臣節との矛盾むじゆんに、母の加世と、夫の内匠がどんなに爭つたことでせう。さう言ひ乍らも、お關は美しい顏を曇らせました。
目に見られぬバクテリヤを征伐する癖に、んな大きい鼠の仕末が出来ないとは余程矛盾ほことんな野郎だ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
時は即ち永遠の一部に非ずや、事業は即ち修徳の一部に非ずや、永遠の為めに現時を賤しむ者、修徳の為めに事業を軽んずる者は是れ矛盾パラドッキシカルの論法也。
マトイアテルヨリハ、ワガ思念開陳シネンカイチン体系タイケイスジミチチテリ、アラワナル矛盾ムジュンモナシ、一応イチオウ首肯シュコウアタイスレバ、我事ワガコトオワレリ、白扇ハクセンサットヒライテ、スネノハラウ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「三田先生を惜しがるのがいけないんなら、もっとどしどしほかに新鮮な先生を入れてくれればいいじゃないの。お祈りしちゃいがみ合っているなんて、それこそ矛盾ムジンしてる!」
海流 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)