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『海流』
ふりがな文庫
『
海流
(
かいりゅう
)
』
やっと客間のドアのあく音がして、瑛子がこっちの部屋へ出て来た。上気した頬の色で、テーブルのところへ突立ったままでいた順二郎と宏子のわきを無言で通り、黙ったまま上座のきまりの席に座った。 そういう母に宏子も順二郎も何も云えなかった。それぞれ坐 …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸春秋」1937(昭和12)年8月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間13分(500文字/分)
朗読目安時間
約2時間1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
狼
(
オカミ
)
矛盾
(
ムジン
)
捩
(
ねじ
)
蘊蓄
(
うんちく
)
科白
(
せりふ
)
空
(
そら
)
罩
(
こ
)
肌理
(
きめ
)
蕎麦
(
そば
)
牽
(
ひ
)
褞袍
(
どてら
)
訝
(
いぶか
)
赧
(
あか
)
霊感
(
インスピレーション
)
靠
(
もた
)
顰蹙
(
ひんしゅく
)
髣髴
(
ほうふつ
)
鹹
(
から
)
亢
(
たか
)
渾名
(
あだな
)
櫟
(
くぬぎ
)
曝
(
さら
)
方
(
かた
)
掬
(
すく
)
抜萃
(
ばっすい
)
所謂
(
いわゆる
)
悄気
(
しょげ
)
彌縫
(
びほう
)
屡々
(
しばしば
)
将
(
まさ
)
嚇
(
おど
)
啀
(
いが
)
儂
(
わし
)