“鹹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
から40.6%
しほ15.6%
しおから12.5%
しよ12.5%
しお6.3%
しほから3.1%
しほは3.1%
しょ3.1%
つけ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それも黙っていればいのに、お礼の序に、『しかしあれは案外からいものだね』と正直なところを言ったので、今に逸話が残っている」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
母様の涙は少ししほつぽいが、忠朝の墓の水はひやつこい。どちらも妙に酒飲みの阿父おとつさんには効力きゝめがあるといふ事だ。
一晩のうちにからになった胃のなかへ甘い、しおからい、渋い食物を充分につめこんだ満足はたとえようもない。小憩ののち読書、もしくは日記。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
また味加減をつけるにも、例の口喧くちやかましい伯の事とてひとばい講釈はするが、舌は正直なもので、何でもしよつぱくさへして置けば恐悦して舌鼓したつゞみを打つてゐるといふ事だ。
彼らはここで茶を飲み、ここで休息するほかに、ここで海水着を洗濯させたり、ここでしおはゆい身体からだを清めたり、ここへ帽子やかさを預けたりするのである。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この湾の水は常にしほからいのですが、時々黒竜江の水が押して来ると、淡水になつて、飲む事が出来るのです。こゝからボオトに乗つて出れば、黒竜江へ這入られるのです。
ふとしも聞きぬ、しほはゆき潮ざゐのを。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
しょっぱい——な)
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
つけものは蓮根れんこんのぬかづけが好き。だがちかごろは洋食のメニューを並べている。ときどきこっそり支那街へ海蛇うみへびの料理を食しにいらっしゃる。婦人病の薬だとて。
新種族ノラ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)