“鹹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
から38.7%
しほ16.1%
しおから12.9%
しよ12.9%
しお6.5%
しほから3.2%
しほは3.2%
しょ3.2%
つけ3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○味噌は上等のから味噌にて蛋白質壱割五分四厘、脂肪五分九厘四毛、含水炭素壱割一分三厘、繊維四分七厘二毛、鉱物質壱割四分、余は水分なり。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
人間の罪をひとりに引受けた孤獨の老僧と見立てるにれよ、祈念きねんつとめるにれの木、潮風はゴモラびとの涙よりからい。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
そは猴ども互いにしばしば毛を探り合うからだが、それにしても猴が毛を探って何か取り食うは多くは蚤でなくて、時々皮膚の細孔から出るからき排出物の細塊であると。
母様の涙は少ししほつぽいが、忠朝の墓の水はひやつこい。どちらも妙に酒飲みの阿父おとつさんには効力きゝめがあるといふ事だ。
ほの寒きしほ淡水まみづの落合は蛤のもあはれなるべし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しほの光も薄れけり
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
一晩のうちにからになった胃のなかへ甘い、しおからい、渋い食物を充分につめこんだ満足はたとえようもない。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
けれど今、至を波だたせたのは、夫人の身の廻りに漂ふ湯の香が、彼に依然とした無念さを呼び醒しながら、しかもそのしおからい気持の裏には、或るほのかなよろこびを否み得ぬわれとわが心の姿についてであつた。
垂水 (新字旧仮名) / 神西清(著)
唾液は口から出てアルカリ性だからしおからい味だし、胃液はいし、肝臓から出る胆汁はにがい。膵液と腸液はどんな味だか知らんけれどもとにかく五種の液が消化する処へ五種の味を喫するのは自ら暗合しているね。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
手つ取り早く言ふと安官吏の油汁あぶらじるのやうに脂つ気の薄い、しよつぱい水気みづけ沢山たくさんなものだが、訥子は、
孤独はしよつぱくて、岩塩かなんぞのやうに手荒くある。
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
また味加減をつけるにも、例の口喧くちやかましい伯の事とてひとばい講釈はするが、舌は正直なもので、何でもしよつぱくさへして置けば恐悦して舌鼓したつゞみを打つてゐるといふ事だ。
彼らはここで茶を飲み、ここで休息するほかに、ここで海水着を洗濯させたり、ここでしおはゆい身体からだを清めたり、ここへ帽子やかさを預けたりするのである。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
咽の涙をしおからく、君枝はしょんぼり味わった。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
この湾の水は常にしほからいのですが、時々黒竜江の水が押して来ると、淡水になつて、飲む事が出来るのです。
ふとしも聞きぬ、しほはゆき潮ざゐのを。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
しょっぱい——な)
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
つけものは蓮根れんこんのぬかづけが好き。
新種族ノラ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)