『樺太脱獄記』
己はこのシベリア地方で一般に用ゐられてゐる、毛織の天幕の中に住んでゐる。一しよにゐた男が旅に出たので、一人でゐる。 北の国は日が短い。冷たい霧が立つて来て、直ぐに何もかも包んでしまふ。己は為事をする気になられない。ランプを点けるのが厭なので …
著者 | ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ |
翻訳者 | 森林太郎 |
翻訳者 | 森鴎外 |
ジャンル | 文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語 |
原題 | DIE FLUCHTLINGE VON SACHALIN(独訳) |
初出 | 「文藝倶楽部 一八ノ一」1912(明治45)年1月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約1時間30分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2時間29分(300文字/分) |