“韃靼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だったん73.5%
ダッタン14.7%
だつたん8.8%
タタリア2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けだし燕の兵を挙ぐるに当って、史これを明記せずといえども、韃靼だったんの兵を借りてもって功を成せること、蔚州いしゅうを囲めるの時に徴して知る可し。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
頭髪は黒く、頬骨が高くて、一見韃靼ダッタン人の血が混っていることを思わせる剽悍な顔をしていた。一九一二年の春の初めである。
生きている戦死者 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
韃靼だつたん人の槍よりも長い釣竿を握つて、息をめて湿り勝な岩の上に坐り、一尾の魚も取らずに、平気で一日も居るのは、耐忍力ではありませんか。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
百ガルヴァルは、日本の二四一九貫二〇〇匁で、大した量でないがこの話成った頃の韃靼タタリアでは、莫大な物だったのだ。