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韃靼
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ダッタン
ふりがな文庫
“
韃靼
(
ダッタン
)” の例文
頭髪は黒く、頬骨が高くて、一見
韃靼
(
ダッタン
)
人の血が混っていることを思わせる剽悍な顔をしていた。一九一二年の春の初めである。
生きている戦死者
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
『先生』と
綽名
(
あだな
)
のついた老人のセミョーンと、誰も名を知らない若い
韃靼
(
ダッタン
)
人が、川岸の焚火の傍に坐っていた。残る三人の渡船夫は小屋のなかにいる。
追放されて
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ワルソーを
韃靼
(
ダッタン
)
化せんとするのは、ヴェニスをゼルマン化せんとするよりもはなはだしい。いかなる国王もそういうことをする時には、ただ労力と名誉とを失うのみである。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
黒河の流れが黄河に落ちて、インクのように黒々とした水が黄色い水を濁して闘っているところ、そこの道のはずれに
韃靼
(
ダッタン
)
人ケルバライの営む居酒屋があった。
決闘
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
……サーリマノフときたらあの通りのがさつ者で、おまけに
韃靼
(
ダッタン
)
人のこちこちときているんだが、あの男にだって一場のロマンスがあって、まんまと恋女房を手に入れたのだ。
接吻
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
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「それでいいんだ、いいんだとも」と、寒さに縮み上りながら
韃靼
(
ダッタン
)
人が
呟
(
つぶや
)
いた。
追放されて
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“韃靼(タタール)”の解説
タタール(Tatar, tt: татарлар)は、北アジアのモンゴル高原とシベリアとカザフステップから東ヨーロッパのリトアニアにかけての幅広い地域にかけて活動したテュルク系民族に対して用いられてきた民族総称である。日本では、中国から伝わった韃靼(だったん)という表記も用いてきた。
(出典:Wikipedia)
韃
漢検準1級
部首:⾰
22画
靼
漢検1級
部首:⾰
14画
“韃靼”で始まる語句
韃靼人
韃靼冬
韃靼形
韃靼服
韃靼臭