“火水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひみず72.7%
ひみづ27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「アハハハハ、火水ひみずの苦しみとはこれだ、水の中へ投げ込まれて往生のしきれぬ奴が、火の中で焼け死ぬのだ、お喋り坊主、これでも出て来ないか」
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ですから部下ぶか兵士へいしたちも田村麻呂たむらまろしたいきって、そのためには火水ひみずの中にもとびむことをいといませんでした。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
併し老功と云はれる囚人で、これまで火水ひみづの間を潜つて来た奴がこの事件ではワシリの安全を請け合ふ事を躊躇して、頭を振つてゐる。
大恩を受けてゐる翁さん姨さんの事だから、頼むと言はれた日には、僕のからだ火水ひみづの中へでも飛込まなければならないのだ。翁さん姨さんの頼なら、無論僕は火水の中へでも飛込む精神だ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)