“押丁”の読み方と例文
読み方割合
おうてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
押丁おうていがそれを広い糺問所に連れ込む。一同待合室で待たせられる。そこでは煙草を呑むことが禁じてある。折々眼鏡を掛けた老人の押丁が出て名を呼ぶ。
或る夕方、女房は檻房かんぼうの床の上に倒れて死んでいた。それを見附けて、女の押丁おうていが抱いて寝台の上に寝かした。その時女房の体が、着物だけの目方しかないのに驚いた。
女の決闘 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「あの差押えた品を渡せ」と云うや否や、押丁おうていはおれに例の紙包みを持って来て渡した。
(新字新仮名) / オシップ・ディモフ(著)