“檻房”の読み方と例文
読み方割合
かんぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孔明は翌日、陣中の檻房かんぼうから、孟獲もうかく祝融しゅくゆう夫人、弟の帯来たいらい、また孟優にいたるまでを、珠数つなぎにして曳き出し、愍然びんぜんと打ちながめて
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
須山や伊藤たちの出入りしているTのところへ、彼と檻房かんぼうが一緒だった朝鮮の労働者がレポを持ってきたので、始めて分った。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
彼は部屋にもどっていろいろと片づけ物なぞしながら、檻房かんぼうの方に孤坐こざした時の自分のこころもちを思いかえした。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)