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檻房
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かんぼう
ふりがな文庫
“
檻房
(
かんぼう
)” の例文
孔明は翌日、陣中の
檻房
(
かんぼう
)
から、
孟獲
(
もうかく
)
、
祝融
(
しゅくゆう
)
夫人、弟の
帯来
(
たいらい
)
、また孟優にいたるまでを、珠数つなぎにして曳き出し、
愍然
(
びんぜん
)
と打ちながめて
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
須山や伊藤たちの出入りしているTのところへ、彼と
檻房
(
かんぼう
)
が一緒だった朝鮮の労働者がレポを持ってきたので、始めて分った。
党生活者
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
彼は部屋に
戻
(
もど
)
っていろいろと片づけ物なぞしながら、
檻房
(
かんぼう
)
の方に
孤坐
(
こざ
)
した時の自分のこころもちを思いかえした。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
或る夕方、女房は
檻房
(
かんぼう
)
の床の上に倒れて死んでいた。それを見附けて、女の
押丁
(
おうてい
)
が抱いて寝台の上に寝かした。その時女房の体が、着物だけの目方しかないのに驚いた。
女の決闘
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そしてその辺一帯を「何々」組の何々というようなグレ(不良)が横行していた。ところが「フウテンのゴロ」というのが脅迫罪でN署に引っ張られたとき、
檻房
(
かんぼう
)
で偶然太田と一緒になった。
党生活者
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
檻
漢検1級
部首:⽊
18画
房
常用漢字
中学
部首:⼾
8画
“檻”で始まる語句
檻
檻車
檻禁
檻送
檻輿
檻致
檻中
檻内
檻外
檻楯