“東風”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こち73.3%
とうふう10.0%
したけ3.3%
たつみ3.3%
ひがし3.3%
ひがしかぜ3.3%
コチ3.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“東風”を含む作品のジャンル比率
文学 > その他の諸文学 > ギリシア文学20.0%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]6.7%
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究4.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「やはり外は冷たいの。この冷たい東風こちに馴れるまでのあいだであろう。いまに咳もやむ。もあたたかになろうし」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
如月きさらぎ近くを思わせる、ひややかな東風こちが吹きだして、小さい風のうずが、一月寺の闇に幾つもさまよっているようだ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春は九十日の東風とうふうを限りなく得意のひたいに吹くように思われた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それではまず東風とうふうって約束通り話しをして
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
晴れた穏かな日の昼頃から久し振りに春めいた暖い南風が訪れ、空は次第に薄白く曇り始めて、夕方になると風はうすら寒い東風したけに変る。
山と村 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「十一月二十日は甲子きのえねにあたる。この日にかけて祭すれば、三日三夜のうちに東風たつみが吹き起りましょう。南屏山なんびょうざんの上に七星壇せいだんを築かせて下さい。孔明の一心をもって、かならず天より風を借らん」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「でも、親分、首っ縊りのブラ下がったのはちょうど橋の真ん中ですぜ。東風ひがしが吹けば死骸のすそ武蔵むさしへ入るし、西風にしが吹けばびんのほつれ毛が、下総しもうさへなびく」
この東風ひがしかぜいてために、輕氣球けいきゝゆうは、たちま進行しんかう方向ほうかうへんじて、今度こんどは、りく方面ほうめんからなゝめに、海洋かいやうほうへときやられた。
言海に「山瀬やませ〔山の背ヨリ吹ケバイフ〕東風コチの異名。(津軽)」とある。
津軽地方特有の俚諺 (新字旧仮名) / 福士幸次郎(著)