“霖雨”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
りんう56.1%
ながあめ31.7%
きりさめ2.4%
つゆ2.4%
つゆのあめ2.4%
ながめ2.4%
リンウ2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“霖雨”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語3.8%
文学 > 中国文学 > 小説 物語1.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
地質の脆弱ぜいじゃく、人の達し得ないほど深い所に起こる地すべり、夏の豪雨、絶え間ない冬の雨、長く続く霖雨りんうなど。
九月になって、その学生たちが引き上げてしまうと、例年のように霖雨りんうが来て、こんどはもう出ようにも出られなかった。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
ひでりにもれず、霖雨ながあめにも濁らず、一町ばかり流れて大川に落ちますが、その間に住むうなぎだけは皆片目であった。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
じめじめと霖雨ながあめの降り続いた後の日に、曾て岸本がこの墓地へ妻を葬りに来た当時の記憶は、た彼の眼前めのまえに帰って来た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
法被姿はっぴすがた梵天帯ぼんてんおび、お約束の木刀こそなけれ、一眼で知れる渡り部屋の中間奉公、俗に言う折助おりすけ年齢としの頃なら二十七、八という腕節の強そうなのが、斜に差しかけたやぶ奴傘やっこで煙る霖雨きりさめを除けながら今しもこの髪床の前を通るところ。
霖雨つゆしげし大き蝙蝠傘かうもり低くさしの子なるらし坂のぼり来し
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
土用どようのうちの霖雨つゆのあめを、微恙びようの蚊帳のなかから眺め、泥濁どろにごつた渤海あたりを、帆船ジヤンクすなどつてゐる、曾て見た支那海しなのうみあたりの雨の洋中わだなかをおもひうかべる。
あるとき (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
父と子や霖雨ながめけなるき起臥おきふしひつつすにひにつつあり
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ふる眼の梅雨つゆ霖雨ながめを日ぐらしと子は父を思ふ父は子をけだ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この語の内容には、霖雨リンウ(ながめ)、ナガむなどいふ別種の言語の感じも伝習的に附け加へられて、一種の憂鬱なおもひに耽つて居る時分の有様を表はすに適当な語となつて居るが、「眺」の意は、明かに存して居る。
古歌新釈 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)