“洋中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おきなか25.0%
ワタナカ25.0%
わだなか12.5%
やうちう12.5%
やうちゆう12.5%
ようちゅう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
滔々たう/\たる水路すゐろ五百余里よりながれて東海に入り、巨濤こたうに千たうし風波に万てんすれども断折だんせつ砕粉さいふんせず、直身ちよくしん挺然ていぜんとして我国の洋中おきなかたゞよひ、北海の地方にちかより、椎谷しひや貧民ひんみんひろはれてはじめて水をはな
残して、また 我はいくさに向ふ。洋中ワタナカの島の守りに つれ/″\と日を送りて、ことあらば、玉と散る身ぞ。辛く得しひと日のいとま さは言へど、君を
鵠が音:03 追ひ書き (新字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
土用どようのうちの霖雨つゆのあめを、微恙びようの蚊帳のなかから眺め、泥濁どろにごつた渤海あたりを、帆船ジヤンクすなどつてゐる、曾て見た支那海しなのうみあたりの雨の洋中わだなかをおもひうかべる。
あるとき (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
往昔むかしからこの洋中やうちうで、海賊船かいぞくせん襲撃しゆうげきこうむつて、悲慘ひさんなる最後さいごげたふね幾百千艘いくひやくせんざうあるかもわからぬ。
とほしまちかえ、ちかふねかへつとほえ、其爲そのため數知かずしれず不測ふそくわざはひかもして、この洋中やうちゆう難破なんぱせる沈沒船ちんぼつせん船體せんたいすで海底かいていちて、名殘なごり檣頭しやうとうのみ波間はかん隱見いんけんせるその物凄ものすご光景くわうけいとふらひつゝ
それを如何いかんというに、この時洋中ようちゅう風浪ふうろうあらくして、予がほかに伴いたる従者じゅうしゃは皆昏暈こんうん疲憊ひはいして、一人もつことあたわず。