“ようちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幼虫28.6%
妖虫14.3%
葉中14.3%
幼冲14.3%
洋中14.3%
蛹虫14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カナダの国境附近の産になる若鹿わかしかの肉にアマゾン河にいる或る毒虫どくむし幼虫ようちゅう煮込にこみ、その上にジーイー会社で極超短波ごくちょうたんぱあびせかけて、電気燻製とし、空前絶後くうぜんぜつごの味をつけたものであって
かれは、月光にてらされた、この巨大な妖虫ようちゅうの姿を、一生、わすれることができないでしょう。
鉄塔の怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
深夜の妖虫ようちゅう
鉄塔の怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
カキツバタは水辺、ならびに湿地しっち宿根草しゅっこんそうで、この属中一番鮮美せんびな紫花を開くものである。葉は叢生そうせいし、鮮緑色せんりょくしょくはば広く、扇形せんけい排列はいれつしている。初夏しょかこう葉中ようちゅうからくきいて茎梢けいしょうに花をける。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
リンドウは向陽こうようの山地、もしくは原野の草間そうかんに多く生ずる宿根草しゅっこんそうで、くきは三〇〜六〇センチメートルばかり、葉はせまくてとが無柄むへいで茎をいだいて対生たいせいし、全辺で葉中ようちゅうに三縦脈じゅうみゃくがあり、元来がんらい緑色なれど
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
おもえらく、水戸と堀田と西城の議合す、故を以て阿附あふ朋比ほうひし、遂に違勅の挙を為す、水戸、堀田を斬らずんば、夷事おさむべからざるなりと。当今、幕府は幼冲ようちゅうにして、弁識する所なし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
それを如何いかんというに、この時洋中ようちゅう風浪ふうろうあらくして、予がほかに伴いたる従者じゅうしゃは皆昏暈こんうん疲憊ひはいして、一人もつことあたわず。
彼の註文ちゅうもんすることは、神が何故に人間を、昆虫のように生態させてくれなかったかと言うのである。昆虫の生態は、幼虫時代と、蛹虫ようちゅう時代と、蛾蝶がちょう時代の三期に分れる。
老年と人生 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)