“排列”の読み方と例文
読み方割合
はいれつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろん各楽章の排列はいれつは転倒し、また変形しているとはいえ、二つの主題がかわがわるに起伏出没していることまで、何とソナータの形式に似通っていることであろう。
チェーホフの短篇に就いて (新字新仮名) / 神西清(著)
されどその句を見るにいたずらに多きをむさぼる者の如く平凡陳腐の句も剽窃ひょうせつの句もかまはずやたらに排列はいれつせられたるはやや厭はしく感じ申候。また一題百句など数多あまた寄せらるる人も有之候。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
中津へ移住する江戸の定府藩士は妻子と共に大都会の軽便流を田舎藩地の中心に排列はいれつするのいきおいなれば、すでに惰弱だじゃくなる田舎いなかの士族は、あたかもこれに眩惑げんわくして、ますます華美かび軽薄けいはくの風に移り
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)