“排泄物”の読み方と例文
読み方割合
はいせつぶつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと同時に房内の一隅いちぐう排泄物はいせつぶつ醗酵はっこうしきって、えたような汗のにおいにまじり合ってムッとした悪臭を放つ時など、太田は時折封筒を張る作業の手をとどめ
(新字新仮名) / 島木健作(著)
彼は都市のきたない排泄物はいせつぶつの中につまずいた。風窓から時々さしてくる明るみは、長い間を置いてしか現われてこなかったし、太陽の光も月の光かと思われるほど弱々しかった。
そしてフンシの砂の中へ日に幾度か排泄物はいせつぶつを落すので、いつもその匂が四畳半の部屋の中へむうッと籠るようになったが、彼女はそれを嗅いでいると、いろいろな記憶が思いがけなくよみがえって
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)