“剽窃”のいろいろな読み方と例文
旧字:剽竊
読み方割合
ひょうせつ83.9%
へうせつ6.5%
ぬい3.2%
ひょせつ3.2%
プラジアリズム3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外国の文学思想を輸入すべしといふ事、外国の文学を剽窃ひょうせつせよといふにあらず。剽窃にあらずして輸入する事、歌人の腕次第なり。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「これはゲエテの『ミニヨンの歌』の剽窃へうせつですよ。するとトツク君の自殺したのは詩人としても疲れてゐたのですね。」
河童 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
杜康を命じ蘇小をへいしと古い所を剽窃ぬいた覚えはあっても、今となって芸妓げいしゃを呼ぶ手続が分らない、ほかでもないことを友達に聞うにも聞れず、聞たとて差支えるではないが
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
一般に剽窃プラジアリズムについて云々する場合に忘れてならないのは、感覚と情緒を有する限りすべての人は絶えず他人から補助を受けているという事である。
浅草紙 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)