“従者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ずさ32.1%
とも28.6%
じゅうしゃ17.9%
おとも3.6%
しもべ3.6%
じゅしゃ3.6%
みとも3.6%
コンドモ3.6%
トモ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
義仲寺にうつして葬礼義信をつくし京大坂大津膳所ぜゞ連衆れんじゆう被官ひくわん従者ずさまでも此翁のなさけしたへるにこそまねかざるに馳来はせきたる者三百余人なり。
藤「実はこれ/\の悪党の為にだまされて此様こんな難に遭いましたが、従者とも下婢おんな岩と申すのは、何う致しましたか、何卒どうぞたずねなすって下さいまし」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
座の一隅にはひくい脚を打った大きな折敷おしき柳樽やなぎだる置かれてあった。客が従者じゅうしゃに吊らせて来て此処へおくったものに相違無い。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
本当の話は人喰鬼が新しい血を嗅ぎ出す話や、妖精おばけがとうなすを馬車にしたり蜥蜴とかげ従者おともに化けさせたりする話よりは、もつと本当に面白い筈だ。
と、独り上機嫌になって——いや努めて機嫌よく気を取り直そうとして、れんの内から、従者しもべに任せておけばよいような事まで、自身で世話をやくのであった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
にもかくにも、落城後らくじょうごわたくしおんなながらも再挙さいきょはかるつもりで、わずかばかりの忠義ちゅうぎ従者じゅしゃまもられて、あちこちにひそめてりました。領地内りょうちない人民じんみんたいへんわたくしたいして親切しんせつにかばってくれました。
程なく多くの足音聞ゆる中に、沓音くつおと高くひびきて、烏帽子ゑぼし七七直衣なほしめしたる貴人、堂に上り給へば、従者みとも武士もののべ四五人ばかり右左みぎひだりに座をまうく。
「音なせそや。みそかなれ。大宮近くて、鳴り高し。あはれの。鳴り高し」「あなかま。従者コンドモ等や。みそかなれ。大宮近くて、鳴り高し。あはれの。鳴り高し」
避りまつりし故は其八十神各々稲羽イナバ八上比売ヤガミヒメヨバわんの心ありて、共に稲羽に行きける時に、大穴牟祖神にフクロを負わせ、従者トモとしてて往きき。是に気多の崎に到りける時に、裸なる兎伏せり。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)