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従者
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じゅうしゃ
ふりがな文庫
“
従者
(
じゅうしゃ
)” の例文
座の一隅には
矮
(
ひく
)
い脚を打った大きな
折敷
(
おしき
)
に
柳樽
(
やなぎだる
)
一
荷
(
か
)
置かれてあった。客が
従者
(
じゅうしゃ
)
に吊らせて来て此処へ
餉
(
おく
)
ったものに相違無い。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そのいわれのある
古戦場
(
こせんじょう
)
で、その信玄の
孫
(
まご
)
が、わずかふたりの
従者
(
じゅうしゃ
)
とともに、
錆刀
(
さびがたな
)
で首を落とされるとは、なんと、あわれにもまた
皮肉
(
ひにく
)
な
因縁
(
いんねん
)
よ!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それを
如何
(
いかん
)
というに、この時
洋中
(
ようちゅう
)
風浪
(
ふうろう
)
暴
(
あら
)
くして、予が
外
(
ほか
)
に伴いたる
従者
(
じゅうしゃ
)
は皆
昏暈
(
こんうん
)
疲憊
(
ひはい
)
して、一人も
起
(
た
)
つこと
能
(
あた
)
わず。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
馬
(
うま
)
はもちろん
例
(
れい
)
の
若月
(
わかつき
)
で、
従者
(
じゅうしゃ
)
は
一人
(
ひとり
)
の
腰元
(
こしもと
)
の
外
(
ほか
)
に、二三
人
(
にん
)
の
家来
(
けらい
)
が
附
(
つ
)
いて
行
(
い
)
ったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
僕の知れる老人に
滑稽
(
こっけい
)
趣味に
饒
(
ゆたか
)
なものがあった。封建時代には
従者
(
じゅうしゃ
)
や出入りの者に勝手に新しき名をつけることは普通であったから、この老人もまた種々な名を出入りの者どもにつけた。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
「
肥前
(
ひぜん
)
の
郷士
(
ごうし
)
、
浪島五兵衛
(
なみしまごへえ
)
ともうすもので、二、三人の
従者
(
じゅうしゃ
)
もつれた、いやしからぬ男でござります」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
主
(
おも
)
に
城内
(
じょうない
)
の
馬場
(
ばば
)
で
稽古
(
けいこ
)
したのですが、
後
(
のち
)
には
乗馬
(
じょうば
)
で
鎌倉
(
かまくら
)
へ
実家帰
(
さとがえ
)
りをしたこともございます。
従者
(
じゅうしゃ
)
も
男子
(
だんし
)
のみでは
困
(
こま
)
りますので、
一人
(
ひとり
)
の
腰元
(
こしもと
)
にも
乗馬
(
じょうば
)
の
稽古
(
けいこ
)
を
致
(
いた
)
させました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
戦場
(
せんじょう
)
のようにこんざつしている
桜門
(
さくらもん
)
の
方角
(
ほうがく
)
から、ひとりの
武将
(
ぶしょう
)
がふたりの
従者
(
じゅうしゃ
)
をつれ、
作事奉行
(
さくじぶぎょう
)
筒井伊賀守
(
つついいがのかみ
)
の
家臣
(
かしん
)
の
案内
(
あんない
)
にしたがって、こっちへ向かってくるすがたが小さく見える。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“従者”の意味
《名詞》
従者(じゅうしゃ、古:じゅうじゃ、じゅうさ、じゅしゃ、ずさ、ずんざ)
とも。ともをする者。
(出典:Wiktionary)
従
常用漢字
小6
部首:⼻
10画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“従”で始まる語句
従
従兄
従弟
従兄弟
従妹
従容
従姉
従来
従兄妹
従而