“皮肉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひにく92.0%
ひに2.0%
アイロニイ2.0%
アイロニー2.0%
イロニー2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょっと皮肉ひにくなところがありますが、やさしい微笑びしょうをたたえた皮肉で、世の中の不正やみにくさに、それとなくするど鋒先ほこさきを向けています。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
葉村氏の庸三と葉子に対する態度はいつも真面目まじめで自然であった。興味的に掘じくるとか、揶揄的やゆてき皮肉ひにくるとかいう種類ではなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
の世」のことなどはまるで問題にならないようにみえる(釈迦はそれを非常に苦にしたが)。これに反して皮肉アイロニイというものに対して異常な興味を示している。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
ヘーゲルの弁証法が生れる周囲には、その頃の青年ドイツ派ロマン的皮肉イロニーがあると考える人々がある。