“揶揄的”の読み方と例文
読み方割合
やゆてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉村氏の庸三と葉子に対する態度はいつも真面目まじめで自然であった。興味的に掘じくるとか、揶揄的やゆてき皮肉ひにくるとかいう種類ではなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
で、揶揄的やゆてきになろうとする、そういう心持ちを苦心しておさえて、ますます加工的に真面目顔をしたが
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、八弥は思わず、地へ、首をすくめた。女の手には、十手よりも遥かに短い短銃がつかまれていた。その白い拳の蔭からじっと見すえている眼は、少し笑いをさえ含んで揶揄的やゆてきに光っていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)