“柳樽”の読み方と例文
読み方割合
やなぎだる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『ははは。そうそうあの句は……おふくろは勿体ないがだましよい、と申す柳樽やなぎだるでした。手島のせがれが聞きかじって居ったのです』
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
座の一隅にはひくい脚を打った大きな折敷おしき柳樽やなぎだる置かれてあった。客が従者じゅうしゃに吊らせて来て此処へおくったものに相違無い。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
知らぬ顔して捨ててはおけまい。古い川柳に座敷の牢屋で。薬飲むにも油断がされぬと。(註にいわく——座敷牢薬をのむに油断せず——柳樽やなぎだる——)
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)