“従容”のいろいろな読み方と例文
旧字:從容
読み方割合
しょうよう95.7%
しようよう4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なお、その親戚の一人からの手紙には、「助かる見込のない事を宣告された時の伯父は、実に従容しょうようとしていて、顔色一つ変えなかった」
斗南先生 (新字新仮名) / 中島敦(著)
オールへ水の引掛け方も従容しょうようと、室子の艇の、左舷の四分の一の辺へ、艇頭を定めると、ほとんど半メートルの差もなく漕ぎ連れて来る。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)
見ると成程、女をたらすより外には何等の能もなささうな羽左衛門の若侍が、従容しようようとして庭伝ひに歩いて来る所だつた。
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
従容しようようとして、ひとりきく
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)