“馬場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばば80.0%
ばんば6.7%
うまぜめば6.7%
ばゞ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その燕作は、いましも、三人の僧を早く早くとかしながら、朱雀すざく馬場ばばを右にそって、しだいに道をてんおかの方角へとってけている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬場ばんばかかると、早や日脚がって、一面に蔭った上、草も手入らずに生え揃うと、綺麗きれいに敷くでござりましてな、成程、早咲の桔梗ききょうが、ちらほら。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
踊り場は城内の馬場うまぜめばで、当夜は四方へ大篝おおかがりを焚き、一面暖気をみなぎらせ、他面踊りを照らすことにした。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
雑踏した長い馬場ばゞを通り越すと、夜目にもそれと知らるゝ蓮池があつて、夏の夜風が白い赤い花と広葉ひろばとを吹動ふきうごかした。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)