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ばば
ふりがな文庫
“
馬場
(
ばば
)” の例文
その燕作は、いましも、三人の僧を早く早くと
急
(
せ
)
かしながら、
朱雀
(
すざく
)
の
馬場
(
ばば
)
を右にそって、しだいに道を
天
(
てん
)
ヶ
丘
(
おか
)
の方角へとって
駈
(
か
)
けている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
秋骨君が言う処
大
(
おおい
)
にわが意を得たものである。こは
直
(
ただち
)
に移して
代々木
(
よよぎ
)
青山
(
あおやま
)
の練兵場または
高田
(
たかた
)
の
馬場
(
ばば
)
等に応用する事が出来る。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
平吉
始
(
はじ
)
め五兵衞其外とも一同下られけり是より伊奈殿には
手代
(
てだい
)
杉山
(
すぎやま
)
五郎兵衞
馬場
(
ばば
)
與
(
よ
)
三右衞門の兩人に
幸手宿
(
さつてじゆく
)
の杉戸屋富右衞門を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
やがて
馬場
(
ばば
)
を八分目ほど廻った頃を
計
(
はか
)
って手綱をゆるめると馬は思い存分
頸
(
くび
)
を延ばしてずんずんおくれた馬から抜き出した。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
陸が
始
(
はじめ
)
て長唄の手ほどきをしてもらった師匠は日本橋
馬喰町
(
ばくろうちょう
)
の二世杵屋勝三郎で、
馬場
(
ばば
)
の
鬼勝
(
おにかつ
)
と称せられた名人である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
ある
夜
(
よ
)
の
戌
(
いぬ
)
の
上刻
(
じょうこく
)
頃、数馬は南の
馬場
(
ばば
)
の下に、
謡
(
うたい
)
の会から帰って来る三右衛門を
闇打
(
やみう
)
ちに打ち果そうとし、
反
(
かえ
)
って三右衛門に斬り伏せられたのである。
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
主
(
おも
)
に
城内
(
じょうない
)
の
馬場
(
ばば
)
で
稽古
(
けいこ
)
したのですが、
後
(
のち
)
には
乗馬
(
じょうば
)
で
鎌倉
(
かまくら
)
へ
実家帰
(
さとがえ
)
りをしたこともございます。
従者
(
じゅうしゃ
)
も
男子
(
だんし
)
のみでは
困
(
こま
)
りますので、
一人
(
ひとり
)
の
腰元
(
こしもと
)
にも
乗馬
(
じょうば
)
の
稽古
(
けいこ
)
を
致
(
いた
)
させました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その時の
御先立
(
おさきだち
)
には、山村
甚兵衛
(
じんべえ
)
、
馬場
(
ばば
)
半左衛門
(
はんざえもん
)
、
千村
(
ちむら
)
平右衛門
(
へいえもん
)
などの諸士を数える。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この、喬之助、魚心堂、お絃の三人組と、天童利根太郎、鏡丹波を
頭
(
かしら
)
に源助町から押して来た五十七名とが出会ったのが、瘤寺に近い
富士見
(
ふじみ
)
の
馬場
(
ばば
)
、ソロソロ東が白もうという頃であった。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
かれは
城下
(
じょうか
)
の
馬場
(
ばば
)
はずれに立って、
皿
(
さら
)
まわしの
大道芸人
(
だいどうげいにん
)
の
口上
(
こうじょう
)
をまね、れいの
竹生島
(
ちくぶしま
)
で
菊村宮内
(
きくむらくない
)
からもらってきた
水独楽
(
みずごま
)
の
曲廻
(
きょくまわ
)
しをやりだした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
清八は取り敢ず御鷹匠
小頭
(
こがしら
)
より、人を把るよしを
言上
(
ごんじょう
)
しけるに、そは面白からん、
明日
(
みょうにち
)
南の
馬場
(
ばば
)
へ
赴
(
おもむ
)
き、茶坊主
大場重玄
(
おおばじゅうげん
)
を把らせて見よと
御沙汰
(
ごさた
)
あり。
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
平家は案の定、礪並山の山中、
猿
(
さる
)
の
馬場
(
ばば
)
というところで腰を据え、馬に水をやって暫く休息することになった。
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
雑司
(
ぞうし
)
ヶ
谷
(
や
)
の
鬼子母神
(
きしもじん
)
、
高田
(
たかた
)
の
馬場
(
ばば
)
の
雑木林
(
ぞうきばやし
)
、目黒の不動、
角筈
(
つのはず
)
の
十二社
(
じゅうにそう
)
なぞ、かかる処は空を蔽う若葉の間より夕陽を見るによいと同時に、また晩秋の
黄葉
(
こうよう
)
を賞するに適している。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
城内
(
じょうない
)
の
仲間
(
ちゅうげん
)
などのうわさによると、近ごろ、蛾次郎のやつめ、この
馬場
(
ばば
)
の近所で
水独楽
(
みずごま
)
というのをまわし、
芸人
(
げいにん
)
のまねをして、
銭
(
ぜに
)
をもらっては買い
食
(
ぐ
)
いをして歩き
廻
(
まわ
)
っているそうだが
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
東の方は
本郷
(
ほんごう
)
と相対して
富坂
(
とみざか
)
をひかえ、北は
氷川
(
ひかわ
)
の森を望んで
極楽水
(
ごくらくみず
)
へと
下
(
くだ
)
って行き、西は丘陵の延長が鐘の
音
(
ね
)
で名高い
目白台
(
めじろだい
)
から、『忠臣蔵』で知らぬものはない
高田
(
たかた
)
の
馬場
(
ばば
)
へと続いている。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
諫皷
(
かんこ
)
苔
(
こけ
)
ふかうして
鳥
(
とり
)
おどろかずと申あへりいまもつぱら
江戸
(
えど
)
大傳馬町
(
おほでんまちやう
)
より
山王御祭禮
(
さんわうごさいれい
)
に
皷
(
つゞみ
)
の
作
(
つく
)
りもの出し祭禮の第一番に
朝鮮
(
てうせん
)
馬場
(
ばば
)
において
上覽
(
しやうらん
)
是あるなり
往古
(
わうこ
)
常憲院
(
じやうけんゐん
)
さま御代までは南傳馬町の
猿
(
さる
)
のへいを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
僕「『
榛
(
はん
)
の
木
(
き
)
馬場
(
ばば
)
』あたりはかたなしですね。」
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
欺き櫻井村にて
右膳
(
うぜん
)
權内
(
ごんない
)
馬場
(
ばば
)
内にて源三郎七右衞門川越の町にて大坂屋七兵衞
和久井
(
わくゐ
)
五兵衞千
塚
(
つか
)
六郎兵衞
大圓寺
(
だいゑんじ
)
自性
(
じしやう
)
寺其外寺院にて七ヶ寺都合廿七人金高二千八百兩
出來
(
しゆつたい
)
せり
偖
(
さて
)
千塚
(
ちつか
)
六郎兵衞は
帳本
(
ちやうもと
)
にて金子は常樂院へ持參の上證文と
引替
(
ひきかへ
)
る
約束
(
やくそく
)
にて伊賀亮に
附從
(
つきしたが
)
ひ川越を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“馬場”の意味
《名詞》
乗馬、馬術の練習や競技、競馬の競争などを行う場所。
(出典:Wiktionary)
“馬場”の解説
馬を扱う土地
馬場(ばば、ばんば)は、乗馬を行うための土地である。
軍馬の場合、繋養する場所や、騎馬修練所や馬の乗り継ぎのため設けられた場所である。禅定道の起点も馬場(ばんば)と呼ばれる。近世城下町では武家地に馬場があり、城下に在住する武士が乗馬訓練などを行っていた。
競馬では、実際に馬がレースのために走行する走路である。
(出典:Wikipedia)
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“馬場”で始まる語句
馬場先
馬場先門
馬場孤蝶
馬場下
馬場裏
馬場要
馬場金之助
馬場勝
馬場所
馬場本