“角筈”の読み方と例文
読み方割合
つのはず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
滝の名所はここ王子なるを初めに、角筈つのはず十二社じゅうにそう、目黒の不動などを主とし、遠くは八王子、青梅などにその大なるものをたずね得べし。
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
向嶋のみならず、新宿、角筈つのはず池上いけがみ小向井こむかいなどにあった梅園も皆とざされ、その中には瓦斯ガスタンクになっていた処もあった。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
近き碑を包み遠き雲をかすめつ、そのあおく白き烟の末に渋谷、代々木、角筈つのはずの森は静に眠りて、暮るるを惜む春の日も漸くその樹梢こずえに低く懸れば
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)