“池上”の読み方と例文
読み方割合
いけがみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万延元年の十月、きょうは池上いけがみ会式えしきというので、八丁堀同心室積藤四郎がふたりの手先を連れて、早朝から本門寺界隈かいわいを検分に出た。
半七捕物帳:31 張子の虎 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
向嶋のみならず、新宿、角筈つのはず池上いけがみ小向井こむかいなどにあった梅園も皆とざされ、その中には瓦斯ガスタンクになっていた処もあった。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
等しく大津の宮に愛着をお持ち遊した右の方が、愈池上いけがみの草の上で、お死になされると言ふことを聞いて、一目見てなごり惜しみがしたくてこらへられなくなりました。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)