“十二社”の読み方と例文
読み方割合
じゅうにそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
滝の名所はここ王子なるを初めに、角筈つのはず十二社じゅうにそう、目黒の不動などを主とし、遠くは八王子、青梅などにその大なるものをたずね得べし。
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
今日こそ十二社じゅうにそうに歩いて行こう——そうしてお父さんやお母さんの様子を見てこなくちゃあ……私は隣の信玄袋に凭れている大学生に声を掛けた。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
この畠を前にして、門前のこみちを右へけばとおりへ出て、停車場ステエションへは五町に足りない。左は、田舎道で、まず近いのが十二社じゅうにそう、堀ノ内、角筈つのはず、目黒などへくのである。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)