“十二通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じふにつう50.0%
じうにつう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゝろざすは何物なにもの葛籠つゞらそこをさめたりける一二枚いちにまいきぬ打返うちかへして淺黄縮緬あさぎちりめん帶揚おびあげのうちより、五通ごつう六通ろくつうかぞふれば十二通じふにつうふみいだしてもともどれば
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
文字もじはやがてみゝわきおそろしきこゑもてさゝやくぞかし、一通いつゝうもとふるへて卷收まきをさめぬ、二通につうおなじく三通さんつう四通しつう五六通ごろくつうよりはすこかほいろかはりてえしが、はつ十通じつゝう十二通じふにつう
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一通は手もとふるへて巻納まきおさめぬ、二通も同じく、三通さんつう四通しつう五六通ごろくつうより少し顔の色かはりて見えしが、八九十通はちくじつゝう十二通じうにつう、開らきては読み、よみてはらく、文字もんじは目にらぬか、入りてもよまぬか。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)