『軒もる月（のきもるつき）』

「我が良人は今宵も帰りのおそくおはしますよ。我が子は早く睡りしに、帰らせ給はゞ興なくや思さん。大路の霜に月氷りて、踏む足いかに冷たからん。炬燵の火もいとよし、酒もあたゝめんばかりなるを。時は今何時にか、あれ、空に聞ゆるは上野の鐘ならん。二ツ …

著者	樋口一葉
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「毎日新聞」1895（明治28）年4月3、5日
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約8分（500文字/分）
朗読目安時間	約13分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

容貌（おもかげ） 蒙（かふ） 辱（かた） 末（すへ） 可愛（かあゆ） 軟（な） 交（まじは） 彼（かに） 縁（ゑん） 以上（うへ） 妄想（ぼうさう） 心（ごゝろ） 頬（ほう） 止（とゞ） 所為（しよゐ） 恋（した） 一通（いつゝう） 何方（いづかた） 某（それ） 出（いだ） 旧（ふ） 恐（おそろ） 御声（おこゑ） 良人（おつと） 満（みち） 泣出（なきいづ） 面（おも） 児（ちご） 入（いり） 開（ひ） 呪咀（じゆそ） 辱（かたじ） 計（はから） 縦横（じうわう） 我（わが） 愁（つ） 花瓶（くわびん） 御声（おんこゑ） 火（ほ） 濁世（だくせ） 上野（うへの） 氷（こほ） 生涯（せうがい） 何（なに） 何所（いづこ） 甲斐（かひ） 俄（にはか） 静（しづか） 来（こ） 卑怯（ひきよう） 長（たけ） 暫時（しばし） 春日（はるひ） 破（や） 穢（きた） 散乱（ちりみだ） 通（つう） 振舞（ふるまひ） 堪（こら） 外面（そとも） 振（ふり） 誰（た） 打（うち） 所（どころ） 定（さだ） 家（や） 御胸（おむね） 御状（ごでう） 御命（おいのち） 興（きよう） 幾度（いくど） 為（ため） 然（さ） 汚（よご） 殿（との） 猶（なほ） 此子（これ） 此処（こゝ） 桜町（さくらまち） 疚（や） 来（き） 稚児（おさなご） 描（えが） 捻（ね） 拝（はい） 立（たち） 笑（え） 紅（べに） 我（わ） 美貌（びばう） 恨（うらみ） 思（おぼ） 可愛（かあい） 長吠（とほゞ） 匿名（かくしな） 厭（いと） 取（とり） 取出（とりいだ） 召（めし） 大滝（おほだき）

題名が同じ作品

軒もる月 （旧字旧仮名）／ 樋口一葉 （著）