“卑怯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきょう83.0%
ひけふ14.2%
ひきよう1.0%
ひけう1.0%
ひきやう0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は暴力の法螺吹だった。中流人の卑怯さを見通していて、実際以上に強がったふうをしながら、中流人を脅かす真似事をしていた。
暗殺は卑怯なりとしてめられ、決闘は快事として重んぜらる、而して復讐なるものは尤も多く人に称せらる。人間何ぞ斯の如く奇怪なる。
復讐・戦争・自殺 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
よし匿名なりとも、このに感じは変るまじ。今日まで封じを解かざりしは、我れながら心強しと誇りたるはかさよ。胸のなやみに射る矢のおそろしく、思へば卑怯振舞なりし。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
眞箇だ、可厭になつちまう、さうだとも、くさ!』『つたりにおよ、卑怯だね!』ちやんは其手ばしてモ一みました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
表町とて横町とて同じ教場におし並べば朋輩に変りは無き筈を、をかしき分け隔てに常日頃意地を持ち、我れは女の、とてもひがたき弱味をば付目にして、まつりの処為はいかなる卑怯ぞや
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)