“卑怯者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきょうもの88.4%
ひけふもの4.7%
ひきようもの2.3%
ひけうしや2.3%
コッド2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでわしは、では逃げてくれ、逃げて江戸へなり何処へなり行って、姿をかくしてくれと云うと、俺を卑怯者ひきょうものにするのかと云うのだ。
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
チッバ なんぢゃ、いてゐながら、和睦わぼくぢゃ! 和睦わぼくといふことば大嫌だいきらひぢゃ、地獄ぢごくほどに、モンタギューの奴等やつらほどに、うぬほどにぢゃ。卑怯者ひけふものめ、覺悟かくごせい!
再び手出しもならざらんやう、かげながら卑怯者ひきようものの息の根をめんと、気もくるはしく力をつくせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
犠牲ぎせいだとか精神的せいしんてき教育けういくだとか能弁的のうべんてき社界しやかいうつたへながら自らは米国的べいこくてき安楽主義あんらくしゆぎるものなり、即ち義を見て為し得ざる卑怯者ひけうしやなり、即ち脳髄のうずい心臓しんざう性質せいしつことにするものなり
時事雑評二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
その酬いを、ここでフックに思い知らすわけであるが、ピーターの要求は、フックに「私は卑怯者コッドだ」と言えというのである。
ピーター・パン (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)