“大嫌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいきら46.0%
だいきらい33.3%
だいきらひ7.9%
でえきれ4.8%
だえきれえ1.6%
おほきら1.6%
だいき1.6%
だいきれえ1.6%
でえきら1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母は自分とは正反対に謡がまた大嫌だいきらいだった。「何だか知らないがね。早くいらっしゃいよ。皆さんが待っていらっしゃるんだから」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大嫌だいきらいだから身震みぶるいをして立留ったが、また歩行あるき出そうとして見ると、蛇よりもっとお前心持の悪いものが居たろうではないか。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うさ。お前だツておれ大嫌だいきらひなことをよろこんでツてゐることがあるぢやないか。げんおれ思索しさくふけツてゐる時にバイヲリンをいたりなんかして………」
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
おらァ、女にいちゃいちゃするのが、大嫌でえきれえだ。これが一つ……と数えたてて、左膳、あの門之丞を斬ってすてたのですけれど。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
七十りやうられてたつちんでがすからはなしにやんねえですよ、そつからわしや※等夫婦あねらふうふのこたあ大嫌だえきれえなんでさあ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
... 恋愛は其対手あひてが承諾を与へた場合に始めて成立する、所謂いはゆる双務契約なんだからなア」と、恋愛法理論を講釈したる彼は、グツと一椀、茶を傾けつ「うも美人てものは厄介極まる、僕は大嫌おほきらひだ、」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
といって僕はいつわりを構えたり事をたくんだりするのは大嫌だいきらいだから嘘は言ってれず、ありのままの事情を述べて両親の反省をうより外に仕方がない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
だんの野郎にそういっておくんねえ、私あいやだ、大嫌だいきれえだ、そんな奴にゃ口を利くのも厭だから、おひかえ下さいやし、手前てめえことはなんて頼んだって挨拶なんぞするもんか。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
素人には分らねえからいと云って拙いのを隠して売付けるのは素人の目を盗むのだから盗人ぬすっとも同様だ、手前てめえ盗人をしても銭が欲しいのか、おら此様こんな職人だが卑しい事ア大嫌でえきらいだ
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)