“兩”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
りやう41.9%
ふたつ9.7%
れう9.7%
9.7%
ふた9.7%
もろ6.5%
モロ6.5%
りゃう3.2%
りよう3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しん少主せうしゆとき婦人ふじんあり。容色ようしよく艷麗えんれい一代いちだいしかしておびしたむなしくりやうあしともにもゝよりなし。常人じやうじんことなるなかりき。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二六九 惡を避くれば、此の牟尼こそ眞の寂默なれ、人若し世に於て(善惡の)ふたつを量れば夫に由つて牟尼と謂はる。
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もつとも、負けてもじつはおごつていたゞく方がおほかつたがどういふのかこの師弟してい勝負せうふはとかくだれちで、仕舞しまひにはれうとも憂鬱ゆううつになつて
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「これは一體何でせう。お孃さん當人もお化けを承知の上で逢引して居るやうだし、下女も感付いて居るに違ひないから、た親だつて知らない筈はありません」
彼女は今夜得意の絶頂にある樣子であつた。彼女の言葉も容子もふたつながら聽衆の稱讃のみならず、驚嘆をも惹き起さうとしてゐるやうに見えた。
脊に負ひて霰小紋のもろつばさほろほろてうは聲ふくむとり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
皆の人のけはひで、覺め難い夢から覺めたやうに、目をみひらくと、あゝ、何時の間にか、姫は嫗のモロ腕兩膝の間には、居させられぬ。一時に、慟哭するやうな感激が來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
こりゃ此處こゝに四十りゃうある、わし毒藥どくやくを一もんめほどってくりゃれ、すぐ血管けっくわん行渡ゆきわたって饜果あきはてた飮主のみぬし立地たちどころなすやうな、また射出うちだされた焔硝えんせうおそろしい大砲たいはう胴中どうなかからはげしうきふはしるやうに
けては、うららかなる甲板かんぱんに、帝國軍艦旗ていこくぐんかんき翩飜へんぽんたるをあほては、ならず智勇ちゆう兼備けんびりよう海軍大佐かいぐんたいさあたらしき軍艦ぐんかん」と、あたらしき電光艇でんくわうていとの甲板かんぱんにて、なみへだてゝあひくわい