“もろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モロ
語句割合
脆80.1%
貰7.3%
諸7.0%
両1.9%
双1.6%
兩0.5%
娶0.3%
師0.3%
毛呂0.3%
盬0.3%
脆弱0.3%
跪0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
脆(もろ)いと申せば女ほど脆いはござらぬ女を説くは知力金力権力腕力この四つを除(の)けて他に求むべき道はござらねど権力腕力は拙(つたな)い極度
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
「このお座敷は貰(もろ)うて上げるから、なあ和女(あんた)、もうちゃっと内へお去(い)にや。……島家の、あの三重(みえ)さんやな、和女、お三重さん、お帰り!」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
芹沢とお梅との寝ていたところの屏風は諸(もろ)に押し倒されて、三人の黒装束はそれにのしかかると見れば、屏風の上から蜂の巣のように
皆の人のけはひで、覚め難い夢から覚めたやうに目を見ひらくと、あゝ、何時の間にか、姫は嫗の両(もろ)腕両膝の間から抜けて居させられぬ。一時に慟哭するやうな感激が来た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
しかし、フラフラ歩んで来て座に着くと、彼女は昂奮を鎮めるかのように両眼を閉じ、双(もろ)の腕で胸を固く締めつけていて、しばらく凝然(じいっ)と動かなかった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
背後に立ちて、彼の背と廣き左右の兩(もろ)肩を、 790
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
「うむ、おおかた、そんなお心根かと、遠慮のう娶(もろ)うたのだ」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まったくの五月闇(さつきやみ)であった。師(もろ)ヶ原(はら)から豊川筋へかかる頃から、ポツ、ポツと白い雨の縞(しま)が闇を斜めに切って来た。やがて、沛然(はいぜん)たる大雨は、黙々とゆく三千の影を濡れ鼠にしていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
北足立(きたあだち)郡石戸村大字石戸宿(いしとじゅく)字堀之内は石戸氏の城址、入間(いるま)郡勝呂(すぐろ)村大字石井の堀ノ内は勝呂氏館址、同毛呂(もろ)村大字毛呂本郷の堀ノ内は毛呂氏の館址
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
汝生レテ予ノ面ヲ記セズ。死シテ予ノ夢ニ接セズ。王事盬(もろ)キコト靡(な)キヲ以テナリトイヘドモ、ソモソモマタ情ノ鍾(あつま)ル所骨肉睽離(けいり)ノ感ニ堪ヘザル也。書シテ以テ予ノ哀(かなし)ミヲ記ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その状態は、そこに何か衝動さえ与えられれば、恐らくひとたまりもないほど脆弱(もろ)いものだったに違いありません。そこで僕は、スペードの王様(キング)という言(ことば)を出したのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
情に跪(もろ)い雪さんは途々(みちみち)泣いて泣いて眼を紅くしていた。が、春子は何も知らずに、ねんねこにくるまって眠っていた。心地よさそうに、すやすやと。