“和女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そなた42.1%
おまえ26.3%
あんた10.5%
おこと5.3%
おまへ5.3%
そもじ5.3%
あなた5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和女そなたは人殺しの罪に汚れた身で到底此の丸部道九郎の妻には出来ぬのみか此の家へ置くも汚らわしいから用意の出来次第に此の家を
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
うなぎどんぶりなら三つ以上五つ位食べなければ承知せん位の大食家だ。あの男に和女おまえの拵えた豚料理を御馳走したらさぞよろこんで食べるだろう。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「このお座敷はもろうて上げるから、なあ和女あんた、もうちゃっと内へおにや。……島家の、あの三重みえさんやな、和女、お三重さん、お帰り!」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
和女おことも並み並みの婦人おんなに立ちえて心ざまも女々しゅうおじゃらぬから由ない物思いをばなさるまい。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
見るより夥多おほぜい和女おまへとなりの事といひ常から親しくなさるゝゆゑ彼所あすこの事は御存じだらうが今日けふ是々と結納を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
和女そもじ殿御とのごは、それ、其處そこ胸元むなもとにおにゃってぢゃ。パリスどのもぢゃ。さゝ、尼御達あまごたち仲間中うちへ、たのうで和女そもじれておかう。あれ、夜番よばんるわ、委細ゐさいことあとで/\。
「何ですねえ、邪険な、和女あなたを待っていたんですよ。来がけに草深へも寄ったのよ。一所に連れて行って欲しいと思って。——さあ、それでは行きましょうね。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)