“丼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どんぶり98.9%
どん1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仁右衛門は一片の銀貨を腹がけのどんぶりに入れて見たり、出して見たり、親指で空にはじき上げたりしながら市街地の方に出懸けて行った。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
くちへ、——たちまちがつちりとおとのするまで、どんぶりてると、したなめずりをした前歯まへばが、あなけて、上下うへしたおはぐろのはげまだら。……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
どれを見ても、カクテール製法の本ばかりだった。一冊売ったらどの位になるのかしら、支那蕎麦そばに、てんどんに、ごもく寿司、盗んで、すいている腹を満たす事は、悪い事ではないように思えた。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
俺は活動を見て五十銭のうなどんを食べたらもう死んでもいいと云った
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)